旧日本測地系とは
旧日本測地系(日本測地系、Tokyo Datum、EPSG:4301)は、2002年3月まで日本の測量の基準だった測地系です。ベッセル楕円体を使い、東京都港区麻布台の日本経緯度原点を基準にしていました。2002年4月の改正測量法の施行で、世界測地系(当時は JGD2000、現在は JGD2011)に切り替わりました。
同じ地点でも、旧日本測地系と世界測地系では緯度経度が約 450 m ずれます。東京タワーの場合、IX系の平面直角座標は旧日本測地系で X = −38,230.88 m、Y = −7,665.46 m、世界測地系で X = −37,875.08 m、Y = −7,958.64 m となり、X が約 356 m、Y が約 293 m 違います。2002年以前の地籍図、都市計画図、測量図、地形図は旧日本測地系のことが多いので、図面の注記を確認してください。
変換の精度
このツールは、国土地理院による旧日本測地系から世界測地系への 3 パラメータ(ΔX = −146.414 m、ΔY = +507.337 m、ΔZ = +680.507 m、EPSG:15483)を使います。精度は主要4島で約 9 m です。国土地理院が公表した 1/25,000 地形図の新旧緯度経度対照表(西日本の図郭点)で検証し、12 m 以内で一致することを確かめています。
公共測量や登記で使う正式な変換は、国土地理院のパラメータファイルを使うグリッド変換 TKY2JGD です。また、2011年の東北地方太平洋沖地震で地殻が動いた東日本の 1都19県では基準点成果が JGD2011 に改定されているため、3 パラメータとの差がさらに大きくなることがあります。精度が必要な場合は、国土地理院の座標変換ソフトウェア(TKY2JGD、PatchJGD)を使ってください。
よくある質問
図面の座標が旧日本測地系かどうか見分けるには?
図面や成果表の注記に「日本測地系」「旧測地系」「Tokyo Datum」とあれば旧日本測地系、「世界測地系」「JGD2000」「JGD2011」「JGD2024」とあれば世界測地系です。2002年4月より前の成果で注記がない場合は、旧日本測地系の可能性が高いと考えてください。
変換結果をそのまま登記や境界確定に使える?
使えません。精度は約 9 m で、境界や登記には足りません。公共測量や登記には、国土地理院の TKY2JGD による変換成果を使ってください。このツールは位置の確認や、古いデータを地図に重ねる目的に向いています。