UTM ゾーンとは
UTM 座標系は地球を経度 6° ごとの 60 のゾーンに分け、経度 180° から東回りに 1〜60 の番号を付けています。ゾーンごとに中央子午線があり、そこで東距が 500,000 m になります。たとえばゾーン 54 は東経 138°〜144° で、中央子午線は東経 141° です。
番号のあとの文字は緯度帯で、南緯 80° の C から北緯 84° の X まで 8° ごとに並びます。C〜M が南半球、N〜X が北半球です。日本では沖縄と九州南部が R、本州の大部分が S、東北北部と北海道が T です。ノルウェーとスバールバル諸島には幅の違う特別なゾーンがあり、これも考慮しています。
日本の UTM ゾーン
日本はゾーン 51〜56 にまたがります。おおまかには、石垣島・与那国島などの八重山諸島は 51、沖縄本島と九州、山口県は 52、広島県・四国・近畿・中部の西側は 53、静岡県から東の関東・東北と北海道の大部分は 54、釧路・根室など北海道東部は 55、南鳥島は 56 です。
国土地理院の地形図には UTM の目盛りが入っていて、防災分野では UTM グリッド(MGRS と同じ表記)も使われます。一方、公共測量や地籍調査では、都道府県ごとの平面直角座標系が基本です。
よくある質問
UTM ゾーンを手で計算するには?
ゾーン = (経度 + 180) ÷ 6 の整数部分 + 1 です(ノルウェー周辺の例外を除く)。東京(東経 139.7°)なら 319.7 ÷ 6 = 53.3、整数部分の 53 に 1 を足して 54 です。
隣のゾーンを使ってもいい?
使えます。ゾーンの境界をまたぐ現場では、全体を一つのゾーンで扱うために隣のゾーンを延長して使うことがあります。ただし中央子午線から離れるほどひずみが大きくなるので、境界の近くだけにしてください。ゾーンは各座標系の横のリストで選べます。
平面直角座標系の「系」と UTM ゾーンは同じもの?
違います。平面直角座標系は日本独自の 19 の系(I系〜XIX系)で、使う系は都道府県ごとに決まっています。UTM ゾーンは世界共通の経度 6° 幅の区分です。